(身体+社会的影響)
- 1位アルコール
- 2位タバコ
- 3位大麻(相対的に低リスク)
大麻について話すとき、多くの人が気にするのが「アルコールやタバコと比べるとどれほど危険なのか」という点です。自分自身がタイで現地の利用実態を見てきた限りでも、この疑問は興味本位というより、リスクを正しく判断するための比較軸として語られることが多いと感じています。近年はWHOや各国の研究機関が、依存性や健康影響、社会的な害を数値化し、大麻・アルコール・タバコを科学的に比較するレポートを公開しています。
背景には、法律上の位置づけと実際のリスクが必ずしも一致していないという指摘があります。たとえばアルコールは世界的に合法ですが、健康被害や暴力行為との関連が報告されており、社会的な害の面で大きな議論が続いています。一方で大麻は国によって違法とされる一方、依存性や致死性の観点では相対的に低い可能性があるという研究も増えています。
この記事では、大麻・アルコール・タバコがなぜ比較されるのかを整理し、依存性、健康リスク、社会的影響という三つの視点から、自分の経験と公的データを踏まえて分かりやすく解説していきます。
目次
近年は大麻・アルコール・タバコの依存性や健康影響、社会的害を同じ指標で比較する国際的な調査が増えており、法律での扱いと実際のリスクが必ずしも一致していないという報告もあります。ここでは、その背景を三つの視点から整理していきます。
大麻・アルコール・タバコが国際的に比較される背景には、依存性、急性毒性、慢性毒性、社会的害という四つの軸で健康評価を行う研究が増えていることがあります。自分の観察でも、この四つの視点は各国で政策議論の基準として扱われることが多く、リスクの整理に役立つと感じています。特に、アルコールやタバコと比べたときに大麻の相対的リスクが低いとする報告が複数の研究機関から示されており、科学的な比較研究が見直しの動きを後押ししていると言われています。(引用:WHO「Cannabis – Key Facts」)
WHO(世界保健機関)やイギリス政府の薬物専門委員会(ACMD)、ランセット誌などが発表した総合リスク評価では、特にこれらの順位が強調されています。これらのデータによって、「合法・違法」という枠組みでは説明できない“実際の健康リスクの差”が明確になっています。
自分が日本とタイの大麻関連の議論を見てきた限りでも、歴史的に大麻が違法とされてきた背景には政治的な要因が強く、科学的リスクと法規制が必ずしも一致していないという指摘が多くあります。対照的にタバコとアルコールは、税収や消費文化として各国の社会構造に深く組み込まれてきたため、健康リスクの高さが指摘されていても規制が限定的だったと言われています。(引用:イギリス公衆衛生庁「The public health burden of alcohol」)
近年では、臨床データや公衆衛生分野の研究の蓄積、医療大麻の普及などによって、大麻の相対的なリスク評価が再検討され始めています。自分自身も現場の変化を見ていると、法律上の危険性と科学的に示される危険性が別の軸で語られる場面が増えていると感じます。現在では三つの物質を同じ基準で比較することが国際的に求められるようになり、法規制だけでは説明できないリスク構造を理解する必要性が高まっています。
大麻・アルコール・タバコのリスクを理解するうえで、依存性は非常に重要な指標だと感じています。依存とは、単に習慣になるだけではなく、脳の報酬系が変化し「やめたいのに続けてしまう」状態を指します。WHOや各国の研究では、依存の発生率や離脱症状の強さ、脳機能への影響に大きな差があることが示されており、タバコ(ニコチン)とアルコールの依存リスクが最も高いという報告が多く見られます。(引用:WHO「Tobacco – Key Facts」)
自分が現場で見てきた印象でも、大麻は相対的に依存が起こりにくいという傾向が強く、三つを比較する際の大きな特徴になっています。ここでは、それぞれの依存性を科学的なデータをもとに整理します。
大麻依存症(CUD:Cannabis Use Disorder)は存在しますが、発生率は他の依存性物質と比べると低いという調査が複数あります。自分が大麻産業を見てきた印象でも、依存というより「生活習慣として続けるケース」が多く、重度の離脱症状がほとんど見られない点が特徴的です。(引用:米国国立薬物乱用研究所)
致死性が確認されていないこともあり、依存構造は物理的依存より心理的依存に近いとされています。また、医療用途や適量使用では依存発生率がさらに低いという報告もあり、使用量と頻度がリスクを左右する主要因と考えられています。
アルコールは合法で広く消費されているにも関わらず、依存リスクと健康影響が最も深刻な物質のひとつとされています。国際的な臨床データでは依存発生率が15〜20パーセント程度とされ、脳の報酬系の変化が強く出やすいという指摘があります。(引用:イギリス公衆衛生庁「The public health burden of alcohol」)
離脱症状には震えや動悸、幻覚、意識混濁、けいれんなどが含まれ、重症化すると生命に関わるケースもあります。長期的な使用によって脳萎縮、肝機能障害、心血管系へのダメージが発生しやすいことも知られており、世界的な死亡原因の上位に位置付けられています。自分がタイで見てきた消費実態でも、アルコールが社会的トラブルにつながりやすいという印象が強く、依存と健康被害の大きさが際立っています。
タバコ(ニコチン)は三つの中で最も依存性が強いとされています。依存発生率は30パーセント以上と報告する研究もあり、数時間吸わないだけで離脱症状が現れるケースが多いとされています。離脱症状には強いイライラ、集中力の低下、不安感、食欲増加などがあり、生活全体に影響が及びやすい点が特徴です。(引用:WHO「Tobacco – Key Facts」)
また、ニコチンは依存性の強さだけでなく、タバコ自体が肺がん、COPD、心疾患などのリスクを明確に高めるとされており、健康リスクの高さが国際的に問題視されています。自分の周りを見てもタバコの離脱に苦労する人が多く、その依存の強さを実感する場面が少なくありません。

依存性とは別に、長期間の使用が体にどの程度ダメージを蓄積するのかという視点は、大麻・アルコール・タバコを比較するうえで非常に重要だと考えています。世界の研究では三つの物質が身体に与える影響に明確な差があるとされ、特にアルコールとタバコは臓器や血管、細胞レベルへの影響が大きいと報告されています。(引用:WHO「Alcohol – Key Facts」)
一方で大麻は、煙によるリスクが存在するものの、致死性や臓器ダメージ、発がん性の点では相対的に低いとする研究が増えており、リスクの性質が大きく異なると感じています。ここでは、それぞれの長期的な健康影響を実証データをもとに整理します。
大麻の健康リスクは吸い方によって大きく変化するという印象を持っています。喫煙による煙の吸入は喉の炎症や慢性的な咳につながる可能性があり、これはタバコと同様に「煙」が主な要因とされています。ただし、タールや有害物質の含有量は紙巻きタバコより低いとする報告があり、肺がん発生率との明確な因果関係は現在のところ確認されていません。(引用:米国国立がん研究所「Tobacco & Cancer」)
精神作用については、高用量を頻繁に使用した場合、一時的な注意力の低下や短期記憶への影響が指摘される一方、節度ある使用では長期的な深刻なダメージが生じにくいとする報告もあります。致死量が確認されていない点も大麻特有の特徴で、過剰摂取による死亡例は世界的に報告されていません。とはいえ完全に安全というわけではなく、適切な量と頻度を守る前提で相対的にリスクが低いと理解する必要があります。
アルコールは長期的な健康リスクが非常に高い物質とされ、世界の死亡原因の上位に位置付けられています。(引用:WHO「Alcohol – Key Facts」)
最も影響を受けやすいのは肝臓で、脂肪肝、肝炎、肝硬変へと進行し、重度になると生命に関わる可能性があります。心臓にも負担がかかり、高血圧や不整脈、心不全などのリスクが上昇するとされ、これらは長期飲酒の大きな課題とされています。
脳に対する影響も深刻で、長期的なアルコール使用は記憶力の低下や認知機能障害につながるという報告があります。自分がタイで見てきた生活環境でも、アルコールが日常的なトラブルや健康悪化の一因として語られる場面が多く、少量でもダメージが蓄積しやすいという特徴が際立っています。
タバコは長期使用の健康リスクが最も明確に示されている物質のひとつです。煙には70種類以上の発がん性物質が含まれるとされ、肺がんだけでなく喉頭がん、口腔がん、膀胱がん、胃がんなど全身の発がんリスクを大幅に上昇させるという調査があります。(引用:国際がん研究機関 IARC「Tobacco Smoke and Involuntary Smoking」)
また、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や心血管疾患の主要因ともされ、喫煙者の平均寿命が短くなるというデータもあります。受動喫煙による周囲への健康影響も大きく、家族や職場の同僚など第三者にまで害が及ぶ点が他の二つと大きく異なる特徴だと感じています。依存性が強く、健康ダメージも極めて大きいことから、多くの国で最上位クラスのリスクとして位置付けられています。

リスクを判断する際には、依存性や健康への影響だけでなく、社会全体にどの程度の被害を与えるのかという視点も欠かせないと感じています。公衆衛生の分野ではこの指標が特に重視され、WHOや欧州の評価でも大麻・アルコール・タバコの総合的な害を比較する際に活用されています。
自分がタイや日本の現場を見てきた印象でも、アルコールは個人の問題にとどまらず、社会全体に大きな損失を生むことが頻繁に指摘されています。交通事故や暴力、家庭内のトラブルなど多くの社会問題と強く関連している点が特徴です。一方で大麻とタバコは社会的害の性質が異なり、本人と周囲に与える影響の大きさにも違いがあります。
暴力や攻撃性との関連でリスクが高いとされるのはアルコールで、世界的な犯罪統計でも暴力事件の多くに飲酒が関与していると報告されています。アルコールは前頭前皮質の働きを弱めることで衝動性や攻撃性が高まりやすく、家庭内暴力、暴行事件、公共の場のトラブルなど、社会的な問題につながる場面を自分自身も多く見てきました。(引用:WHO研究チーム「Alcohol – Key Facts」)
一方で大麻はリラックス作用を中心とするため、攻撃性との関連が弱いとされ、暴力行為との結びつきが統計的にほとんど確認されていないという報告もあります。(引用:米国国立薬物乱用研究所「Marijuana Research Report」)
自分の経験でも、大麻使用者は行動が穏やかになり、衝動性が下がるケースが多いと感じています。タバコは暴力との直接的な関連が強いわけではありませんが、喫煙所でのトラブルやストレスによる苛立ちなど、日常的な小さな摩擦が発生する可能性があります。ただし、アルコールのように大規模な社会問題に直結するケースは比較的少ないとされています。
大麻は同じTHC量であっても、ジョイント、ベイプ、エディブルでは吸収速度も体感も異なり、タバコは紙巻と加熱式で有害物質の量が大きく変化します。アルコールも飲むスピードや空腹かどうか、度数などの条件で健康リスクが増減します。つまりこれらを比較する際には、物質そのものだけでなく、摂取という行動単位でのリスクを理解することが不可欠です。ここでは科学的なデータに基づき、摂取方法ごとの特徴を整理します。
大麻は喫煙、ベイプ、エディブルの三つで体への影響が大きく変わるとされています。喫煙(ジョイントやボングなど)は燃焼に伴ってタールや一酸化炭素が発生し、喉や肺への負担が最も大きいとされています。一方で効果発現が早く、使用量を調整しやすいメリットがあります。
ベイプは燃焼を伴わないため、煙に含まれる有害物質が相対的に少ないとされ、肺への負担が低いという報告があります。(引用:アメリカ疾病予防管理センター「Health Effects of Marijuana」)
ただし、粗悪なカートリッジに含まれる添加物や、ビタミンEアセテート問題のような事例が過去に報告されており、製品の品質によってはリスクが上昇する点に注意が必要です。
エディブルは煙や刺激がないため肺への影響はありませんが、吸収速度が遅く効果が強く出やすいことから、過量摂取のリスクが最も高い方法です。特に初心者は効果が出るまでの時間差によって摂取量を誤り、強い不安やパニックが生じるケースが報告されています。(引用:米国国立薬物乱用研究所「Marijuana Research Report」)
紙巻タバコには数千種類の化学物質が含まれ、そのうち少なくとも70種類が発がん性物質であるとされています。煙にはタール、一酸化炭素、ホルムアルデヒド、ベンゼンなどが含まれ、肺がん、心臓病、脳卒中の主要な原因とされている点が特徴です。(引用:アメリカ疾病予防管理センター「Smoking and Cancer」)
一方で加熱式タバコやベイプは燃焼を伴わないため、燃焼由来の有害物質を大幅に減らせる可能性があるとされています。ただし、ニコチン依存のリスクは変わらず、長期的な健康影響はまだ研究段階であるため、完全に安全というわけではありません。大麻の煙にもタバコ同様に燃焼副産物が含まれますが、ニコチンが含まれない点から依存の構造が異なると理解されています。(引用:米国国立薬物乱用研究所「Tobacco, Nicotine, and E-Cigarettes」)
アルコールは何を飲むかよりも、どのように飲むかでリスクが大きく変わると報告されています。短時間で大量に飲む一気飲みやショットの連続は急性アルコール中毒の主要因で、命に関わる危険が高くなります。(引用:WHO「Alcohol – Key Facts」)
また、空腹時に度数の高い酒を飲むと吸収速度が速まり、酔いが強く出やすく判断力が低下します。逆に食事と一緒にゆっくり飲む、水を挟む、度数の低い酒を選ぶといった方法は身体への負担を減らすとされており、日常の飲み方によって害が増減する点は大麻やタバコと大きく異なります。自分が各国の飲酒文化を見てきた印象でも、飲み方の違いが事故や健康被害の差につながっていると感じます。

これらが精神面に与える影響は、依存性や身体的リスクとは別の重要な視点だと感じています。特に大麻、アルコール、タバコは日常的に使われやすく、その結果として不安、攻撃性、ストレスなどの精神的反応がどのように変化するのかが世界的に注目されています。
最新の研究では、大麻は使用量によって不安を助長する場合と鎮める場合の両方があり、アルコールは攻撃行動の増加と強く関連していると報告されています。またタバコは一時的に落ち着く感覚があるものの、依存によってストレスを増大させるという研究結果が多く示されています。それぞれの物質が精神面に与える影響の“違い”を、ここでは整理して解説します。
大麻は少量でリラックス作用が得られる一方、THC量が多い場合には不安やパニック、被害的思考が生じることがあると報告されています。これはTHCが扁桃体と呼ばれる不安反応を司る部位を刺激しやすいためと理解されています。(引用:米国国立薬物乱用研究所「Marijuana Research Report」)
初心者がバッドトリップを経験しやすいのは、耐性が低いだけでなく、環境や精神状態に影響されやすい性質を持つためです。空腹、騒音、知らない人に囲まれた状況、ストレスが高い状態では不安反応が増幅し、心拍数の上昇がパニックにつながることがあります。一方でCBDが多い品種やTHCの低いストレインでは不安緩和効果が報告されており、適切な量と環境を整えれば穏やかな体験を得やすいとされています。(引用:アメリカ疾病予防管理センター)
アルコールはリラックス効果を期待して摂取されることが多いものの、攻撃行動を強めるとして国際的に問題視されています。飲酒は前頭前皮質の働きを鈍らせ、衝動性を強め、判断力を低下させるため、感情のコントロールが難しくなります。WHOの分析では、暴力事件の大きな割合にアルコールが関与していることが示されており、社会的な害は3つの中でも突出して高いとされています。(引用:WHO「Alcohol – Key Facts」)
自分が現地で見てきた経験でも、飲酒がきっかけとなる暴言や喧嘩、家庭内トラブルは非常に多く、酔いが深まるほど感情の制御が難しくなり、事故や暴力につながりやすい印象があります。
タバコを吸うと落ち着くと感じる人は多いですが、研究ではこれは“本当のストレス軽減ではない”ことが示されています。ニコチンは数分で脳の報酬系を刺激し一時的なリラックス感をもたらすものの、その効果は短時間で消失し、離脱によるイライラや集中力低下、不安感がすぐに戻ります。このため「吸う → 落ち着く → 効果が切れる → イライラ → また吸う」という循環が形成され、実際にはストレスが増幅していきます。(引用:米国国立薬物乱用研究所「Tobacco, Nicotine, and E-Cigarettes」)
「大麻・アルコール・タバコのどれが一番危険か」という問いに対して、国際的な研究や公的データはある程度はっきりした傾向を示しています。自分が各国の利用実態や公衆衛生データを追ってきた印象でも、総合的な健康被害と社会的ダメージが最も大きいのはアルコール、その次がタバコで、大麻は相対的にリスクが低いグループに位置づけられるという評価が多いと感じます。
ただし、これは「大麻=安全」や「他よりマシだから問題ない」という意味ではなく、依存や不安反応が起こる可能性がゼロになるわけではありませんし、未成年や精神的に不安がある人に推奨されるものでもありません。ここでは、公的データをもとに総合評価を整理しつつ、大麻が比較的リスクが低いと言われる理由と、注意すべきポイントをまとめます。
依存性、長期的な健康被害、事故や暴力といった社会的ダメージを総合的に比較した場合、最も上位に位置づけられるのはアルコールです。WHOのデータでも、アルコールは依存性の高さに加え、肝臓や心臓、脳へのダメージが大きいこと、そして交通事故や暴力行為と強い関連があることが報告されています。(引用:WHO「Alcohol – Key Facts」)
タバコは依存性が極めて強く、肺がんや心血管疾患のリスクを大幅に高めることが国際がん研究機関(IARC)によって示されています。そのため健康被害の面では最上位クラスのリスク物質と評価されています。(引用:国際がん研究機関「Tobacco Smoke and Involuntary Smoking」)
大麻は不安反応や依存のリスクがあるものの、致死性の低さ、臓器ダメージの小ささ、暴力との関連が弱い点などから、相対的にはアルコールやタバコより下のグループに位置づけられるとする報告が多くあります。ただし、これは適切な量と頻度で使用した場合の評価であり、乱用や高THC製品を大量に摂取した場合には話が変わってきます。(引用:米国国立薬物乱用研究所)
大麻がアルコールやタバコに比べて相対的に安全とされる理由はいくつかあります。まず、致死量が現実的でなく、過剰摂取による直接的な死亡例が報告されていない点が挙げられます。さらに、長期使用による臓器へのダメージがアルコールほど強くなく、発がんリスクもタバコほど明確な相関が示されていないことが研究で報告されています。(引用:アメリカ疾病予防管理センター)
依存性についても、ニコチンやアルコールと比較すると相対的に弱く、離脱症状も比較的軽い傾向があるとされています。ただし、量や強度を誤れば不安、パニック、記憶への影響が出る可能性があるため、特に若年層では脳の発達への懸念も示されています。(引用:米国国立薬物乱用研究所)
3つを比較する際に見落とされがちなのは、「物質そのものの危険性」だけでなく、「使い方がリスクをどの程度変動させるか」という視点です。アルコールは少量をゆっくり飲む場合と、一気飲みや泥酔状態では危険性が大きく異なります。大麻も低THCを少量だけ吸う場合と、高THCの濃縮物を深く吸い込む場合では、不安反応やバッドトリップのリスクが大きく変動します。タバコも喫煙本数、喫煙年数、紙巻かどうかで健康被害の大きさが変わる点が特徴です。
そのため「大麻はアルコールよりマシらしい」という情報だけで安心してしまうと、強すぎるストレインを不適切な環境で使用してしまうといった別のリスクにつながる可能性があります。どの物質であっても法律を守り、量と頻度を抑えること、自分の体質や精神状態を理解して使うことが、安全に向けた最低限の基準だと考えています。
大麻、アルコール、タバコは「どう使うか」で安全性を大きく左右すると自分は考えています。特に初心者は量の調整に慣れておらず、体調やメンタル、周りの環境から大きな影響を受けやすいため、大麻・アルコール・タバコの比較とは別に“使い方そのもの”を理解しておくことが重要です。
ここでは、公的データや専門家の知見を参考にしながら、初心者がより安全に楽しむために押さえておきたい基本ルールをまとめます。
大麻は「どれくらい使うか」と「どのような環境で使うか」によって体験が大きく変化する物質です。特に初心者は耐性が低く、少量のTHCでも不安や動悸、パニックを感じやすい傾向があります。量の目安としては、まず2〜3パフ程度で様子を見るくらいがちょうどよく、深く吸い込んだり、短時間で何度も吸うような使い方は避けたほうが安全です。(引用:米国国立薬物乱用研究所)
また、環境が不安定だとバッドトリップのリスクが高まります。騒がしい場所や初対面の人ばかりの場、空腹や強いストレスがある状態では、不安反応が増幅されやすく、心拍数の上昇から不安が一気に高まることがあります。一方で、落ち着いた照明の空間で、座って過ごせる場所、信頼できる相手と一緒にいるといった“セット&セッティング”が整っているだけで、体験の安定感はかなり変わります。大麻のリスクは物質そのものだけでなく、そのときの状況や使い方に大きく左右されると理解しておくと、失敗を減らしやすくなります。(引用:アメリカ疾病予防管理センター)
ジョイントにタバコを混ぜる「スプリフ」は、ヨーロッパを中心に一般的な吸い方ですが、安全性の観点では注意点が多い方法です。まず、タバコのニコチンは依存性が非常に強く、大麻と同時に吸うことで報酬系への刺激が増し、依存リスクが相互に高まりやすいとされています。また、タバコの煙には多数の有害物質が含まれ、喉や肺への負担が大きくなる点も問題です。スプリフは香りや燃焼を安定させるメリットがある一方で、初心者ほど刺激が強く感じられ、不安や動悸を起こしやすい傾向があります。健康面では「ジョイント単体よりリスクが高い」方法と理解するのが現実的です。
日常的にタバコを吸っている人が大麻を試す場合には、いくつか特有の注意点があります。まず、喫煙習慣によって喉や肺がすでにダメージを受けていることが多く、大麻の煙でも咳が出やすく、刺激を強く感じやすい傾向があります。特にジョイントにタバコを混ぜる「スプリフ」は、ニコチンとTHCが同時に働くことで依存性を高めやすく、初心者にはあまり勧められない使い方です。(引用:米国国立薬物乱用研究所)
ニコチンは依存形成が非常に強い物質であり、大麻と組み合わせることで「どちらもセットで欲しくなる」というサイクルが生まれやすいという指摘もあります。また、喫煙者は喉の乾燥や咳が悪化しやすいため、水分補給をこまめに行うことが大切です。自分の周りを見ていても、タバコを吸う人ほど「大麻にも慣れているはず」と考えがちですが、実際には大麻特有の刺激に弱いケースも多く見られます。自分の体調や反応を慎重に観察しながら、少量から始めることが安全につながると感じています。

大麻・アルコール・タバコを比較すると、大麻は依存性や致死性、臓器ダメージといった複数の指標で“相対的にリスクが低い”と示す研究が多いのは事実です。ただし、これはあくまで他の物質との比較による相対評価であり、「大麻=安全」という意味ではありません。自分が現場で見てきた限りでも、大麻は使用量、環境、メンタル状態、THCの強度といった外的要因によって体験が大きく変わり、特に初心者ほど不安反応やバッドトリップが起こりやすいと感じています。
正しい知識を持っていれば防げる失敗も多く、たとえば「低用量から始める」「落ち着いた環境で使う」「飲酒と併用しない」といった基本的なルールを押さえるだけでも、安全性は大きく向上します。また、タバコやアルコールのように社会的な害を強く引き起こす物質とは異なり、大麻は“使い方によって安全にも不安定にもなる”という特徴があります。逆にいえば、適切な方法を理解していれば、不必要なリスクを避けながら、穏やかでポジティブな体験につながりやすいとも感じています。
大麻が“相対的に安全”と言われるようになった現代だからこそ、安易に使うのではなく、科学的な知識を踏まえたうえで選び、判断し、節度を持って楽しむ姿勢が求められます。
※この記事は2025/12/04に公開した情報になります。
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