【医療大麻の真実】大麻に含まれるテルペンとは?効果・種類・アロマとの違いを徹底解説

【医療大麻の真実】大麻に含まれるテルペンとは?効果・種類・アロマとの違いを徹底解説

2025年10月18日(土)

世界中で大麻が解禁されはじめて、大麻が医療の世界で注目を集める理由はTHCやCBDといったカンナビノイドだけではないことを知ってますか?

レモンのように明るく爽やかな香り、森の中にいるような清々しさ、ラベンダーのやさしい安らぎなど、それらに共通して含まれているのがテルペンです。テルペンには香りを楽しむだけの成分ではなく、抗炎症や抗不安、鎮痛、抗うつなど、医療的にも多くの作用が報告されています。

さらに、テルペンはカンナビノイドと組み合わさることで“アントラージュ効果”と呼ばれる相乗作用を生み出し、大麻が心や体に穏やかに働く仕組みを支えるなどの興味深い研究結果も出ています。この記事では、代表的なテルペンの種類や香りの特徴、それを含む植物や医療での応用、そして日常に取り入れるためのヒントまで、わかりやすく紹介していきます。

テルペンとは何か──大麻の“香り成分”が医療で注目される理由

かつて“大麻の効能”といえばTHCやCBDといったカンナビノイド成分が中心に語られてきましたが、近年の研究では、香りの元となるテルペンこそが、カンナビノイドの働きを左右し、心や体のバランスを整える重要な要素であることが明らかになっています。

テルペンは植物が本来持つ防御や誘引のための天然成分であり、その香りには「気分を落ち着かせる」「集中を高める」「炎症を抑える」といった多彩な力が秘められています。大麻が単なる嗜好品ではなく、“自然の薬理システム”として再評価される背景には、このテルペンの存在が大きく関係しています。

1.テルペンの定義と基本構造(モノテルペン/セスキテルペン)

テルペンとは植物や果実、樹木、ハーブなどが放つ香りの主成分で、炭素と水素が組み合わさった「炭化水素化合物」のことを言い、ひとことで言うと、「自然が持つ香りの設計図」です。

テルペンはひとつではなく、実は自然界に数百種類以上存在します。

その多くは「軽やかに香るタイプ」と「深く残るタイプ」に大きく分けられ、前者はモノテルペンと呼ばれ、柑橘やミントのようにすぐ香り立つ性質を持ちます。後者はセスキテルペンと呼ばれ、ウッディやスパイシーな香りに多く、落ち着きや抗炎症の効果が期待されています。つまり、テルペンは“2種類の設計図”をもとに無数の香りが生まれており、それぞれの組み合わせが大麻の香りと作用の個性をつくり出しているのです。

カンナビノイドとの違いと関係性

カンナビノイド(THCやCBDなど)は、脳や神経に直接働きかけて痛み・気分・睡眠を調整する成分です。それに対してテルペンは、香りや風味を通して感情や体のリズムを整えるサポート役のような存在です。わかりやすく言うとTHCが「作用のエンジン」だとすれば、テルペンは「その走り方を決めるチューニング」。同じTHC量でも、テルペンの種類によって“軽やかに高揚する”か“ゆったり落ち着く”かが変わります。

また、テルペンは体内でカンナビノイドの吸収や受容体の反応にも影響を与えることが分かっており、香りの違いがそのまま体感の違いになるのもそのためです。つまり、大麻の効果を決めているのはTHCやCBDだけではなく、その背景で香りと作用のバランスを調整しているテルペンとのコンビネーションなのです。

アントラージュ効果(相乗作用)の基礎

アントラージュ効果とは複数の成分が一緒に働くことで、それぞれ単体よりも強く・穏やかに・自然に作用する現象のことを指します。 大麻の場合、THCやCBDといったカンナビノイドに、リモネンやミルセンなどのテルペンが組み合わさることで、心身への影響がよりバランスよく現れます。

たとえば、リモネンはTHCによる高揚感を前向きな気分に変え、ミルセンはCBDの鎮静作用を深めて睡眠をサポートします。また、ピネンは集中力を保ちながらリラックスできるように導くなど、それぞれのテルペンが“音のハーモニー”のように作用を整えているのです。

この相乗効果によって、大麻は「強すぎず、穏やかに効く」自然のバランスを保ちながら、痛みやストレス、気分の乱れなどに対してやさしく働きかけます。つまり、アントラージュ効果とは、大麻という植物が“ひとつのチーム”として心と体を整える力そのものなのです。

次の表は主要テルペンの「香り・含有植物・医療的な作用・相性の良いカンナビノイド」をまとめたものです。同じTHC/CBD量でもテルペンの違いで体感が大きく変わります。

2. テルペンが体に働く仕組み──脳・神経・免疫への影響

代表的なテルペン比較表(香り・含有植物・医療効果・相性)
テルペン名 香りの特徴 含まれる植物 主な医療的作用 相性の良いカンナビノイド
リモネン (Limonene) 柑橘系の明るい爽快感 レモン、オレンジ、グレープフルーツ 抗不安・抗うつ、気分高揚、ストレス緩和 THC(前向きな多幸感と集中)、CBD(気分安定)
ミルセン (Myrcene) 甘く土っぽい、ハーバル マンゴー、タイム、バジル、ホップ 鎮静・鎮痛、筋弛緩、睡眠の質向上 CBD(リラックス増幅)、THC微量(就寝前向け)
ピネン (α/β-Pinene) 森林のような清涼感、シャープ 松葉、ローズマリー、バジル 抗炎症・抗菌、気道サポート、集中・記憶の維持 THC(過度な高揚をバランス)、CBD(クリアな鎮静)
リナロール (Linalool) フローラルで柔らかいラベンダー調 ラベンダー、ベルガモット、コリアンダー 抗不安・鎮静、筋弛緩、ストレス緩和 CBD(不安低減の相乗)、THC微量(緊張緩和)
β-カリオフィレン (β-Caryophyllene) スパイシー、胡椒・クローブ様 ブラックペッパー、クローブ、シナモン 抗炎症・鎮痛、ストレス緩和(CB2受容体に直接作用) CBD(抗炎症の強化)、THC(痛みコントロール)
フムレン (Humulene) ウッディで香ばしい、ややビター ホップ、コリアンダー、ジンジャー 抗炎症・抗菌、食欲抑制 CBD(炎症・食欲コントロール)、THC少量
テルピノレン (Terpinolene) 柑橘+ハーブ+針葉樹のミックス クミン、りんご、針葉樹 抗酸化、軽い鎮静、気分リフレッシュ THC(創造性UP系で日中向け)、CBD(バランス)
ネロリドール (Nerolidol) ウッディで甘い、ややフローラル ネロリ、ジャスミン、ティーツリー 鎮静、抗炎症、皮膚透過性の補助 CBD(ナイトタイムの鎮静)、THC微量
※ 作用は一般的に報告されている傾向であり、体質・用量・ブレンドによって感じ方は異なります。

3. 大麻×テルペンの相乗設計──症状別に“効かせ方”を最適化

大麻の効果はTHCやCBDの量だけで決まるものではありません。 同じ品種でも「香りの違い」で心と体への作用がまったく変わることがあります。そのカギを握るのが、カンナビノイドとテルペンの“組み合わせ設計”です。

また大麻の効果は、THCやCBDの量だけでなく、どんなテルペンと組み合わされているか、そしてその品種がインディカ系かサティバ系かによっても大きく変わります。インディカは「体をゆるめ、落ち着きを与える」傾向が強く、サティバは「頭を冴えさせ、気分を高める」方向に働きます。

ここでは、代表的なテルペンとの組み合わせをもとに、症状別にどんな系統(Indica / Sativa / Hybrid)が合うかをわかりやすく紹介します。

不安・ストレス:THC(Indica / Hybrid)+リナロール/リモネン

リナロールのラベンダーのような柔らかい香りは、THCによる過度な高揚をやわらげ、心の緊張をゆるめてくれます。吸った瞬間に広がるフローラルな香りが、神経を落ち着かせながら“深呼吸したくなるような安心感”をもたらします。 そこにリモネンを多く含む品種を選ぶと、柑橘系の明るい香りが脳をリフレッシュさせ、気持ちを前向きな方向へ導いてくれます。

このブレンドは、「頭の中が騒がしくて落ち着かない」「緊張しやすい」「ストレスで気分が沈みがち」なときにぴったり。THC主体でも不安を増幅させず、静かな多幸感と軽い集中を両立できるのが特徴です。

不眠・過緊張:THC(Indica)+ミルセン/リナロール

ミルセンは、マンゴーやハーブに含まれる土のように落ち着いた香りが特徴で、体を沈めるような鎮静作用を持ちます。リナロールを組み合わせることで、神経の高ぶりを抑え、心と身体の両方を“眠りやすい状態”へ導きます。 このブレンドは、THCのリラックス効果を引き出しながら、ストレスで眠れない・考えすぎて寝つけない夜に最適です。

慢性痛・炎症:THC(Indica / Hybrid)+β-カリオフィレン/フムレン

β-カリオフィレンはブラックペッパーにも含まれるスパイシーな香りのテルペンで、CB2受容体に直接作用して炎症を抑える数少ない成分です。そこにフムレンを加えることで、抗炎症・抗菌作用が強まり、体の内側の“熱”を冷ますような落ち着きをもたらします。 この組み合わせは関節痛・筋肉痛・慢性的な炎症性疾患に悩む人に特に効果的です。

集中・記憶サポート:THC(Sativa)+ピネン

ピネンは松の葉に多く含まれる清々しい香りのテルペンで脳の酸素循環を助け、思考をクリアに保つ働きがあります。THCと組み合わせることで、集中力を保ちながら多幸感を感じる“静かな覚醒”をつくることができます。 また、ピネンはTHCによる一時的な記憶力の低下を補正することが知られており、仕事や創作活動など知的パフォーマンスを要する場面に向いています。

うつ傾向・意欲低下:THC(Sativa / Hybrid)+リモネン

リモネンはレモンやオレンジの皮に多く含まれる柑橘系の香りで、脳内のセロトニンとドーパミンの分泌を促す作用があります。THCと組み合わせることで、落ち込みやすい気分を穏やかに持ち上げ、明るく前向きなエネルギーを取り戻します。 重すぎないハイが特徴で、“やる気が出ない朝”や“気分を切り替えたい午後”にぴったりです。

4. 初めての使用ガイド──時間帯・摂取量・失敗しない使い方

大麻を初めて体験する時に大切なのは「少量・静かな環境・安心できる人と一緒に」という3つの基本です。THCの効果は人によって感じ方が異なり、ほんの一口でも思った以上に強く感じる場合があります。最初は1〜2口だけ吸って、5〜10分ほど様子を見ましょう。焦らず、体がどう反応するかを丁寧に感じ取ることが大切です。

時間帯もポイントです。日中はサティバ系(リモネンやピネンを多く含む)で頭をすっきりさせ、創造性を高めたいときにおすすめで夜はインディカ系(ミルセンやリナロールが多い)でリラックスや安眠を目的に使うのが理想です。

吸う時は肺に長くためず、深呼吸をするように軽く吸うのがコツ。喉や口が乾きやすいので、水をしっかり飲むのも忘れずに。不安や動悸を感じたら、無理せず深呼吸して落ち着きましょう。

大麻の致死量は存在しないのて安心して

大麻を吸いすぎたら死ぬと考えてる人がいますが、世界中で数億人が利用している大麻で「吸いすぎて死んだ人」はいません。

これは大麻に含まれるTHCが、呼吸や心拍を司る脳幹にほとんど影響を与えないためです。 アルコールやオピオイドのように、過剰摂取で呼吸が止まることがないというのが最大の特徴です。研究によれば、THCの理論上の致死量(LD₅₀)は、体重1kgあたり数百mg〜数千mgとされ、人間が吸入で到達するのは現実的に不可能な量です。

つまり、タバコや酒、処方鎮痛剤よりも急性致死リスクは圧倒的に低いと言えます。

ただし、吸いすぎ=安全という意味ではありません。THCを多く摂りすぎると、不安・動悸・めまい・思考の混乱などの一時的な不快症状(バッドトリップ)が起きることがあります。これらは時間とともに必ず回復しますが、最初は「少量から」「落ち着いた環境で」体験することが大切です。

テルペンを理解すれば大麻がさらに楽しくなる

大麻を“ただの嗜好品”から“自分に合ったリラックスツール”へと変えてくれるのが、テルペンという存在です。 香りを感じることで脳がどのように反応するかを知ると、「なぜこのストレインが好きなのか」「なぜ今日は落ち着くのか」が自然と理解できるようになり、大麻はより繊細で奥深い体験になります。

大麻の魅力はTHCやCBDの数値ではなく、香り、気分、体感などを繋ぐ橋渡し役がテルペンです。自分の好きな香りを知り、その日の気分に合わせて使い分けることで大麻をさらに楽しむことができるので勉強しましょう!

Kei

大麻盆栽家

タイに移住後にCookiesやGreenHouseやRoyke Queens Seedsなどの有名ディスペンサリーやHighLindやPhuket Cannabis Cupなどの大麻盆栽を展示を経験後に2025年に大麻盆栽ギャラリーをバンコクにオープン予定。大麻盆栽以外にもハンドメイドの喫煙器具なども作っています。詳細はコチラ


※この記事は2025/10/18に公開した情報になります。
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