大麻を「吸う・食べる・塗る」でどう違う?効果・持続時間・安全性を徹底比較
タイでは「大麻を吸う」ことが一般的なイメージとして広がっていますが、実は大麻の効果は“どう大麻を摂取するのか”によってまったく違うことを知っていますか?同じ品種・同じTHC含有量でも吸う・食べる・塗るで体への入り方が変わり、効き方も持続時間もまるで別物になります。
たとえば、吸うと数分で体感が訪れますが、効果は短時間で切れやすい。一方で、エディブル(食べるタイプ)は効き始めるまでに時間がかかるものの、じっくりと長く作用します。そして塗るタイプは、リラックスや痛みの軽減など、精神的な“ハイ”を伴わない穏やかな使い方として注目されています。つまり、大麻の使い方を理解することは「どんな体験をしたいか」を選ぶのが重要です。
※タイではエディブルやロジンなどの抽出物は違法になりますので、ご注意ください。
目次
1:大麻の効果を決めるのは「使い方」3つの摂取方法の基本

タイでは「大麻=吸うもの」というイメージが強くありますが、実は大麻の効果は“どう摂取するか”によって大きく変わります。同じTHC・CBDを含む製品でも吸う・食べる・塗るで体の吸収経路が異なるため、体感スピードも持続時間もまったく別物です。
吸うタイプは最も早く効く伝統的な方法で、肺からTHCを吸収することで数分以内にリラックス効果や多幸感が訪れます。ただし、効果は短時間で薄れるため、長時間のリラックス目的には向きません。
食べるタイプ(エディブル)は体内でTHCが代謝され、ゆっくりと効き始める遅効性タイプ。効果が出るまで30分〜2時間ほどかかりますが、作用は4〜8時間と長く続きます。そのため、睡眠や慢性的な痛みを和らげたい人に適していますが、摂取量を誤ると“効きすぎる”リスクがあるため要注意です。
塗るタイプはCBDオイルやクリームなどを肌に直接塗る方法で、血中にほとんど成分が入らないためハイにならずに痛みやコリを和らげる安全な使い方です。マッサージやリラックスケアに取り入れやすく、初心者でも安心して試せます。
THCとCBDのバランスが効果を左右する
大麻の効果を左右するのは、主にTHC(テトラヒドロカンナビノール)とCBD(カンナビジオール)の2つの成分です。THCは精神的な高揚感や多幸感を生み出す一方、CBDは心と体のバランスを整える穏やかな作用を持ちます。
THCが多い製品は、創造的な集中や気分の高揚をもたらす反面、不安感・動悸・パラノイアを引き起こすこともあります。一方でCBD中心の製品は、睡眠改善やストレス緩和、身体の炎症を抑える効果が期待され、ハイにはなりません。
THCとCBDの比率は目的によって選ぶことが重要で、リラックスしたい人はCBD優位、創造的な集中を求める人はTHCとのバランス型が向いています。
2:初心者におすすめの大麻の摂取方法と注意点まとめ

初めて大麻を体験する人が迷うのは、「どの方法が安全で自分に合っているのか」という点です。摂取方法には大きく分けて「吸う(吸入)」「食べる(エディブル)」「塗る(トップカル)」の3種類があります。それぞれ作用スピードや体感の強さが異なり、目的に合わせて選ぶことが大切です。
初心者がまず意識すべきは「強い体感」よりも「安心してコントロールできる方法」を選ぶことです。
① 吸うタイプ(ジョイント・ベイプ)|即効性が高くコントロールしやすい
吸入タイプは最もポピュラーで、効果が早く現れる摂取方法です。肺からTHCやCBDが血中に入り、数分で体感が始まるため、効きすぎる前に自分でストップしやすいというメリットがあります。ただし、空腹時や水分不足の状態だと吸収が早まりすぎ、ハイが強く出ることもあるので注意。最初は1〜2パフだけ吸い、10分ほど様子を見てから追加するのが安全です。
吸入では肺から血液に直接入り数分で効き始め、短時間で体感が薄れます。
② 食べるタイプ(エディブル)|ゆっくり効いて、長く続く
クッキーやグミなどの食用タイプは、吸うよりも持続時間が長く、体全体がじんわりと温まるような体感が特徴です。ただし、消化・代謝のプロセスを経てから作用するため、効果が出るまで30〜90分ほど遅れてやってくる点に注意です。
初心者が失敗しやすいのは「効かない」と思って追加してしまうこと。実際はまだ消化中で、2時間後に急激に効き始めることもあります。エディブルを試す場合は最初はごく少量(2.5〜5mg程度のTHC)からスタートし、翌日の体調まで観察すると安全です。
③ 塗るタイプ(トップカル)|ハイにならず安全に使える
クリームやバームなど肌に塗るタイプの大麻製品は、THCが血液中に入らないため“ハイにならない”のが特徴です。肩こり・腰痛・筋肉痛などの局所的な不調を緩和したい人に向いており、医療・ウェルネス分野では最も安全な入り口です。
香りにリラックス効果がある製品も多く、CBD配合タイプを選べば日常的に使用できます。敏感肌の人は、まず少量を試してアレルギー反応がないか確認をしてください。
3:エディブルなどに書かれている「mg」って何?

大麻製品のパッケージを見て、「THC 10mg」「CBD 25mg」などと書かれています。これは製品に含まれる有効成分(カンナビノイド)の量を示しています。しかし、この数字が意味する「どれくらい効くのか」「どのくらいが安全なのか」は、初心者には分かりづらいもの。ここでは、“mg”の正体と、初心者が安全に判断するための基準を解説します。
「mg」は“体に入るTHCやCBDの総量”を表す
「mg(ミリグラム)」とは、その製品の中にどれくらいの有効成分(THCやCBD)が入っているかを数字で示したものです。言い換えれば、「どれだけ効く成分が体に入るか」を数字化した目安です。
たとえば、THC 10mgのグミを1個食べるというのは「体の中に10mg分の“ハイを感じる成分”を入れる」ことを意味します。感覚的にいえば、コーヒー1杯のカフェイン量(約100mg)の10分の1ほど。たった数mgの違いでも、大麻では体感が大きく変わります。また、パッケージに「THC 100mg(10 pieces)」と書かれている場合は全体で100mg=1個あたり10mgという意味。つまり「グミ1個=THC 10mg×10個入り=合計100mg」という計算です。
「ジョイントとエディブルのmg比較」は正確ではない
「THC 10mgのグミ=ジョイント何口分?」と聞かれることがあるが、実は正確に比較することはできません。その理由は、体に吸収されるTHCの“割合”が、吸う場合と食べる場合でまったく違うからです。
まずジョイントの場合、燃焼や煙のロスを考えると、吸い込んだTHCのうち体内に入るのは20〜35%ほどといわれています。例えばTHC18%の花を0.35g巻いたジョイントには約63mgのTHCが含まれますが、そのうち実際に体に入るのはおよそ15mg前後。12口で吸い切るとすると、1パフあたり約1mg前後のTHCを取り込んでいる計算になります。
一方で、エディブル(グミやクッキーなど)は消化器を通って肝臓で代謝されるため、吸収率はわずか4〜12%ほど。しかし、体内で「11-ハイドロキシTHC(11-OH-THC)」というより強力な代謝物に変わるため、吸入よりも“深く・長く”効くという特徴があります。つまり、同じ10mgでも“効き方”がまったく違うのです。
ただし、エディブルは効き始めが遅く(30〜90分後)、効きが出てからは長く続く(4〜6時間)ため、吸うよりも“体感が強く感じやすい”傾向にあります。
4:目的別で選ぼう!シーンに合わせた大麻の正しい使い方

初めて大麻を体験する人が次に迷うのは「どんな場面で、どんな摂取方法を選べばいいのか?」ということ。大麻には「吸う」「食べる」「塗る(外用)」という3つの基本的な摂取方法があり、それぞれ効き方・持続時間・安全性・おすすめの用途がまったく異なります。
ここでは、リラックス・睡眠・集中・痛みのケアなど、目的別に最適な摂取法をわかりやすく整理します。
リラックス・気分転換したい人におすすめの大麻の吸い方
吸入タイプの大麻は最も即効性が高く、初心者でも効果をコントロールしやすいのが特徴です。吸ってから数分でTHCが血流に入り、ストレスや緊張がスッと軽くなります。
仕事終わりのチルタイム、音楽・映画・自然の中で過ごす時間などに最適。体感は約1〜2時間と短めで、気分を切り替えたいときに向いています。初心者は1〜2パフから始めて10分待つこと。焦らず少しずつ量を調整しましょう。
睡眠・ストレス緩和におすすめの食べる大麻(エディブル)
食用の大麻(エディブル)はゆっくり効いて長く続くのが最大の特徴。吸入とは違い、肝臓で代謝されてから作用するため、THCがより深くリラックスをもたらす形に変化します。
寝る30〜60分前にTHC 2.5〜5mgを摂取すると体がじんわりとほぐれ、自然な眠気に包まれます。ただし、効き始めが遅いからといって追加摂取しないこと。エディブルは体感まで30〜90分かかるため、初心者は必ず時間を置いて様子を見ましょう。
集中力・創造性を高めたい人に向く大麻の使い方
「頭をクリアに保ちながら集中したい」場合は、CBD中心の製品が最適です。CBDはTHCの過剰な刺激を抑え、落ち着いた集中状態(フロー)を保ちやすくします。
特にリモネン(柑橘の香り)やピネン(松の香り)などのテルペンを含む品種は覚醒・集中・創造性をサポートします。作業・読書・音楽・アートなど、クリエイティブな活動にぴったりです。
肩こり・筋肉痛・関節痛のケアにおすすめの大麻の塗り方
塗布タイプの大麻(トップカル)は、ハイにならずに使えるのが最大の利点。皮膚のCB2受容体に作用して炎症を鎮め、筋肉の緊張をやわらげる効果が期待できます。
運動後のクールダウン、デスクワークによる肩こり、生理痛のケアなどに最適。塗布後5〜10分で作用が現れ、2〜3時間ほど効果が続きます。日常的なセルフケアとして取り入れやすく、初心者にも安心です。
不安・緊張・気持ちの揺れを整える大麻とCBDの使い方
CBD(カンナビジオール)はハイにならず、心を穏やかに整える天然成分です。THCと異なり精神作用がないため、初心者が最初に試すには最適。
出勤前や夜のリラックスタイムなど、ストレスを感じた時に数滴舌下に垂らすだけで、呼吸が深くなり、落ち着いた気分を取り戻せます。またTHCと併用することで、過剰なハイを抑える「バランサー」としても機能します。
5:「正しい知識」があれば、大麻はもっと安全で自由に楽しめる

初めて大麻を体験する人にとって、「どれくらい吸えばいいのか」「どんな方法が安全なのか」という不安はつきものです。しかし実際のところ、大麻の良し悪しを決めるのは品種やTHC量ではなく、“どのように摂取するか”という理解の深さにあります。吸えば即効性があり、エディブルは長く作用し、塗るタイプは心身をケアできるなど同じ大麻でも、選び方ひとつでまるで違う体験になるのです。
大切なのは「量を減らすこと」よりも「知識を増やすこと」です。
自分の体と心の反応を理解し、目的に合わせて正しく選ぶことで、大麻は単なる嗜好品ではなく、“自分を整えるための自然のツール”として日常に溶け込みます。そして何より、初心者が安全に楽しむための第一歩は「正しい情報を知ること」です。
Kei
大麻盆栽家
タイに移住後にCookiesやGreenHouseやRoyke Queens Seedsなどの有名ディスペンサリーやHighLindやPhuket Cannabis Cupなどの大麻盆栽を展示を経験後に2025年に大麻盆栽ギャラリーをバンコクにオープン予定。大麻盆栽以外にもハンドメイドの喫煙器具なども作っています。詳細はコチラ
※この記事は2025/11/10に公開した情報になります。
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