食べるとハイが強くなる?大麻の効果を高める5つの食べ物とその科学的理由
大麻を吸う前にマンゴーを食べるとハイが強くなる。そんな噂を聞いたことはありますか?
実はこの話、ただの都市伝説ではなく、科学的にも説明できる“自然の相乗効果”と言われるものなんです。マンゴーに含まれる「ミルセン」という成分は、大麻の主成分THCと同じように脳内の受容体に働きかけ、吸収をスムーズにする作用を持っています。
ただし、これはマンゴーだけの話ではありません。チョコレート、ナッツ、ブラックペッパー、ブロッコリーなどこれらの食べ物にも、THCやCBDの働きを助ける天然成分が含まれており、体の中で“大麻との共鳴”を起こすことがわかっています。
つまり、大麻を吸う前に何を食べるかで体験の質が変わるということです。
より深くリラックスしたい人、心を落ち着けたい人、クリエイティブな集中を求める人など食べ物の選び方ひとつで、ハイの方向性をコントロールできるようになります。本記事では、食べ物と大麻の関係を科学的な視点でひも解きながら、効果を高める5つの食材とその理由を紹介します。
目次
1. 「食べ物でハイが変わる」は本当?体に起きている科学的反応
「同じ大麻を吸っても、日によって効き方が違う」と感じたことはありませんか?それは気分の問題ではなく、体の中でTHC(テトラヒドロカンナビノール)やCBD(カンナビジオール)の吸収率が変化しているためです。
大麻の成分は脂溶性(脂に溶けやすい)なので、摂取前にどんな食べ物を体に入れているかが、吸収のスピードと強さを左右します。
食べ物がTHCやCBDの吸収率を左右する仕組み
THCやCBDは脂質(オイルやナッツなどの“良質な脂”)に溶けやすい性質を持っています。
そのため、大麻を吸う前に脂質を含む食べ物を摂ることで、体内に入った成分が血流に乗りやすくなり、結果的に体感が強くなることがあります。逆に、空腹時は吸収率が低下し、体内に取り込まれる量が安定しません。
空腹時と満腹時で大麻の効き方が変わる理由
「空腹の方がハイになりやすい」と聞いたことがあるかもしれませんが、それは摂取方法によってまったく結果が変わります。ジョイントなどの“吸う”タイプと、エディブルなどの“食べる”タイプでは、体の中で起きている反応が異なるのです。
まず、吸う場合(ジョイント・ベイプなど)は、空腹時だとTHCが急速に血中へ吸収され、脳に一気に届くため、効き方が不安定になります。突然強く効いて心拍数が上がったり、不安感が出たりすることもあります。一方で、軽く食事をした後であれば、血中に脂質があることでTHCの吸収がゆるやかになり、より穏やかで安定したハイを得ることができます。
対して、食べるタイプ(エディブル)では逆の現象が起こります。THCは消化器を通って肝臓で代謝されるため、空腹の方が胃の通過が早く、効果が強く現れやすいのです。ただしその分、体への負担やオーバードーズのリスクも高まるため、初心者は軽く食事をしてから摂取する方が安全です。
つまり、「空腹が効く」というのはエディブル限定の話でジョイントなどを吸う場合は、少し食べてからの方が体に優しく、リラックスした時間を楽しめます。
テルペンや脂質が関係する“アントラージュ効果”とは
大麻の香りや味のもととなる「テルペン」は、食べ物にも多く含まれる天然成分です。このテルペンはTHCやCBDと相互作用し、リラックス・集中・鎮痛などの効果を増幅または安定化させる働きを持ちます。
アントラージュ効果(Entourage Effect)とは、大麻に含まれる複数の成分が“互いに作用し合うことで、より大きな効果を生み出す”現象のことです。つまり、THCやCBDといった単一の成分だけではなく、テルペンや他のカンナビノイドなど、植物全体のバランスが体験を決めているという考え方です。
この相乗効果を「アントラージュ効果(Entourage Effect)」と呼び、近年の研究で注目されています。たとえば、マンゴーのミルセンやレモンのリモネン、コショウのβ-カリオフィレンなどが代表的なテルペンです。
2. 大麻の効果を高める食べ物5選
紹介する5つの食べ物には、THCやCBDの吸収を助けたり、リラックス効果を安定させたりする成分が含まれています。いずれも日常的に食べられるものばかりなので、吸う前の軽いスナックとして取り入れてみてください。
また、食べるタイミングを意識するのはマンゴーだけでOKです。
ミルセンは摂取後30〜60分で体内に行き渡るため、“吸う前に食べる”のがポイント。一方で、チョコレート・ナッツ・ブラックペッパー・ブロッコリーなどは、日常的に食べておくだけでもTHCやCBDの働きを安定させてくれます。
マンゴー|ミルセンがTHC吸収を促進する

マンゴーに含まれる「ミルセン(Myrcene)」というテルペン成分は、THCの吸収を助ける働きを持っています。
ミルセンは血液脳関門(Blood–Brain Barrier)を通過しやすくし、THCが脳内受容体に結合するスピードを高めるため、ハイが強く感じられるだけでなく、持続時間も長くなるのが特徴です。
現実的な目安としては、吸う30〜60分前にマンゴーを半個〜1個程度食べるのがおすすめ。空腹すぎる状態では吸収が急激になりすぎることもあるため、軽く食事をしたあとに取り入れると、より穏やかで心地よい体感を得られます。
ダークチョコレート|アナンダミドを守り、多幸感を持続

チョコレートには「アナンダミド」という“幸福物質”に似た成分と、それを分解する酵素(FAAH)を抑えるカカオポリフェノールが含まれています。これにより、THCやCBDによって分泌されるアナンダミドの働きが長く続き、幸福感やリラックス効果が持続します。
ミルクチョコレートよりもカカオ含有量70%以上のダークチョコレートを1〜2ブロック(10〜20g)ほど食べるのが理想的。吸う前に軽く口にすることで、ハイのピークが滑らかに立ち上がり、リラックス効果が長続きします。
緑茶|テアニンとカテキンがハイを穏やかに安定させる

緑茶に含まれる「L-テアニン」と「カテキン」は、THCやCBDの働きを穏やかに整える天然成分です。
テアニンは神経伝達物質のバランスを調整し、リラックスと集中のちょうど中間の状態を保ちます。また、カテキンには抗酸化作用があり、THC摂取後の酸化ストレスをやわらげる効果もあります。ハイを強くするというより、“心地よい波をキープするサポート役”として最適。
吸う30分前に温かい緑茶を1杯(150〜200ml)飲むことで、呼吸が落ち着き、心身のバランスを整えながら自然なハイを楽しめます。
ナッツ&アボカド|THCを体に運ぶ“良質な脂質”

THCは脂溶性の成分であるため、脂質と一緒に摂取することで吸収率が大幅に向上します。
特にナッツやアボカドに含まれるオメガ脂肪酸は、THCを血液中で安定的に運ぶサポートをしてくれるため、ハイの立ち上がりが穏やかで持続性のある体験につながります。
体に優しい脂質なので、胃への負担も少なく、初心者にもおすすめ。吸う1時間前〜直前にナッツひと握り(約20〜30g)やアボカド半個ほどを摂ると、吸収が安定し、より長くマイルドな体感を得やすくなります。
ブロッコリー|CB2受容体に働きかけ、痛みを和らげる補助効果

ブロッコリーには「β-カリオフィレン」や「ケルセチン」などの抗炎症作用を持つ成分が含まれています。
これらはCBDと似たように体のCB2受容体に作用し、炎症や痛みをやわらげるサポートをすることがわかっています。
摂取量の目安は、1食あたり1/3房(約50〜70g)ほどを日常的に食事に取り入れるだけでOK。特にCBD製品や低THCの花と組み合わせることで、より穏やかで医療的なリラックス体験を得られます。
3. 食べ合わせのタイミングと注意点
大麻の効き方は「どんな食べ物と一緒に摂るか」だけでなく、“いつ摂るか”によっても変化します。特にTHCは脂溶性で、消化器官や血流の状態に影響を受けやすいため、空腹時と満腹時で体感がまるで違います。ここでは、摂取前後のベストなタイミングと、避けた方がいい食べ物・飲み物を解説します。
摂取前に食べると効きやすい理由
大麻を吸う・食べる前に“適度に食べておく”ことで、THCの吸収がスムーズになり、効果が安定します。
特に脂質を含む食べ物(ナッツ・アボカド・オリーブオイルなど)は、THCの吸収率を高め、ハイの立ち上がりを穏やかにしてくれます。空腹状態で吸うと、THCが急激に血中へ入り、ハイが強く出すぎたり、めまいや不安を感じやすくなる場合があります。反対に、軽く食事をしてから吸うと、血糖値や代謝が安定して、心地よく持続するリラックス効果を得やすくなります。
マンゴーの場合は、摂取後30〜60分でミルセンが体に行き渡るため、吸う前に食べておくのがベスト。そのほかの食品(チョコレート・ナッツ・ブロッコリーなど)は、日常的に取り入れておくことで十分な相乗効果を発揮します。
逆に避けたほうがいい食べ物・飲み物
大麻との相性が良くないのは、カフェインやアルコールを多く含む飲み物です。コーヒーやエナジードリンクなどのカフェインは神経を刺激し、THCによる心拍数上昇や不安感を強めることがあります。
また、アルコールは肝臓でTHCの代謝を促進しすぎて、効果のバランスを崩したり、強い酩酊感を引き起こすことも。さらに、ジャンクフードなど脂質が多すぎる食べ物も、THCの吸収スピードを乱す場合があるため控えめに。理想は、自然な脂質と食物繊維を含む軽めの食事(ナッツ、フルーツ、全粒パンなど)です。
強くなりすぎないためのコツ
効果が強すぎるときは、ブラックペッパーをかじったり、CBDオイルを数滴摂ることでバランスを取ることができます。また、喉が渇いたときは水やココナッツウォーターを少しずつ飲むことで落ち着きを保てます。
最も大切なのは、“焦らず、少しずつ”。食べ物や大麻の種類、体調によって体感は毎回変わります。その日のコンディションに合わせて調整することで、自分だけの理想的なリラックス体験を見つけられます。
4. 逆に食べるとハイが下がる食べ物──落ち着きたい時の“リセットフード”
大麻の魅力は「リラックス」や「創造性」だけではなく、体との向き合い方を知ることにもあります。THCの効果が強く出すぎたとき、または気分を落ち着けたいときには、食べ物によってハイを“やわらげる”ことも可能です。
ここでは、実際にTHCの作用を緩やかにし、心身を落ち着ける食べ物・飲み物を紹介します。
1. ブラックペッパー|β-カリオフィレンが神経の興奮を抑える

ブラックペッパーに含まれる「β-カリオフィレン(Beta-Caryophyllene)」は、THCの過剰な作用を落ち着かせる天然テルペンです。CB2受容体に結合して炎症や神経の興奮を抑え、THCによる不安感や動悸を自然に和らげてくれます。
もし効きすぎて心拍数が上がったり不安を感じたら、黒胡椒を2〜3粒かじるだけでOK。スパイシーな香りが鼻を抜ける頃には、呼吸が落ち着き、ハイが穏やかに沈んでいくのを感じるでしょう。海外では“Pepper Trick(ペッパー・トリック)”として知られるほど、ポピュラーな緊急対処法です。
2. レモンやオレンジなどの柑橘類|リモネンが神経を鎮める

レモンやオレンジなどに含まれる「リモネン」は、神経の興奮を鎮めるテルペンとして知られています。THCの作用で高まりすぎた交感神経を落ち着かせ、副交感神経を優位にすることで気分をリセット。一気に現実に戻してくれるような“クールダウン効果”があります。
スライスしたレモンを軽くかじる、または皮を嗅ぐだけでもOK。特にパニック・不安感・めまいを感じたときに有効です。冷たい炭酸水にレモンを絞るのもおすすめ。
3. ココナッツウォーター・水|体の電解質バランスを整える

THCの摂取後に起こる口渇・立ちくらみ・だるさの多くは、脱水や血圧の変化が原因です。ココナッツウォーターには電解質(ナトリウム・カリウム)が豊富に含まれ、体の水分バランスを整えながら熱を冷ましてくれます。
また、シンプルに冷たい水をゆっくり飲むだけでもハイが沈静化します。これは体温を下げることで神経伝達の速度が落ち、興奮が和らぐため。「効きすぎたかも」と感じたら、焦らず水を少しずつ飲みましょう。
4. パン・クラッカー・白米などの炭水化物|血糖値を安定させる

THCは血糖値を下げる作用を持ちます。そのため、ハイが強すぎるときに炭水化物を少し食べるだけで体が安定します。特に白米・トースト・クラッカーなど消化の良い炭水化物は、血糖値をゆるやかに上げ、神経系を落ち着かせます。
食べすぎる必要はなく、=軽く一口か二口で十分。胃に負担をかけず、自然と呼吸が整い、思考がクリアになっていきます。
5. カモミールティー・ハーブティー|ハイをやさしく沈める

「ゆっくり落としたい」「眠りにつきたい」ときには、ハーブティーが最適です。カモミールやラベンダーに含まれるフラボノイドやテルペンには、鎮静作用と自然な眠気を促す働きがあります。
THCの効果が強すぎるときも、温かいカモミールティーを1杯(150ml)飲むことで、心拍数が落ち着き、緊張がほぐれていきます。CBDオイルを数滴混ぜると、よりスムーズにリラックスへ移行できます。
5. 食べ物と向き合えば、大麻の体験は変わる
大麻の感じ方は、品種や量だけでなく「何を食べて」「どう整えて」吸うかによって大きく変わります。マンゴーやチョコレートのように効果を高める食べ物もあれば、レモンやブラックペッパーのように効きすぎを和らげるものもあります。どちらも“自然の力”をうまく使うことで、自分のハイをコントロールする手助けをしてくれます。
初心者にとって大切なのは、食べ物が持ってる効果を理解すること。
体がどう反応するのか、どの食べ物が自分に合うのかを少しずつ試していくうちに、自分だけの理想的なバランスが見えてきます。また、大麻は日によって効き方が変わる繊細な植物です。その日の体調や食事内容、睡眠、気分によっても体験は変化します。焦らず、自分のペースで“ハイの質”を整える意識を持つことが、より安全で心地よい楽しみ方につながります。
食べ物と上手に付き合いながら、自分に合った“自然なハイ”を見つけていきましょう。
Kei
大麻盆栽家
タイに移住後にCookiesやGreenHouseやRoyke Queens Seedsなどの有名ディスペンサリーやHighLindやPhuket Cannabis Cupなどの大麻盆栽を展示を経験後に2025年に大麻盆栽ギャラリーをバンコクにオープン予定。大麻盆栽以外にもハンドメイドの喫煙器具なども作っています。詳細はコチラ
※この記事は2025/11/08に公開した情報になります。
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