大麻盆栽ギャラリーを作るまでの道のり – 大麻盆栽ギャラリーのお誘いは突然に

大麻盆栽ギャラリーを作るまでの道のり – 大麻盆栽ギャラリーのお誘いは突然に

2025年10月12日(日)

タイ在住の大麻盆栽家のKeiです。2026年12月にバンコクの人気エリア「トンロー」に大麻盆栽ギャラリー「Ganja Bonsai Gallery」をオープンすることになったのですが、大麻盆栽を見たことがきっかけから自分のことを知ってくれる人が最近多いので、大麻盆栽との出会いから大麻盆栽ギャラリーをオープンするまでを記事に残しておきたいと思って記事にすることにしました。

大麻盆栽との出会いと発想の原点

作った大麻盆栽を見てる写真

大麻盆栽との出会いは2年前にパタヤに住んでる時に大麻農家として今後やっていくのは難しいと受け入れて、今後どうしようか悩んでいろいろ挑戦してた時に家の近くに住んでた3Dモデルを作ってる仲の良いクリエイターの友達に「もっと日本人っぽいことやればいいのに」って一服しながら何気なく言われたことが大麻盆栽を真剣に考えるきっかけだった。

彼の店から家までは歩いて20分ほど。ちょうど色々考えながら歩いて帰るにはいい距離だった。

そういえば初めてニューヨークに行ったのが18歳の頃で、ニューヨークに移住して30代前半くらいまで”ニューヨーカーになるんだ”ってずっと憧れていた。特にスニーカーや服のバイヤーをやってた頃はニューヨーカーの友達と店を走り回って買い付けをしてたり、ニューヨーク出身のイケてるスタッフと仲良くなって一緒にチルしたりとニューヨーカーっぽいライフスタイルを過ごしてた。文面から分かるようにニューヨークが18歳から大好きで、ニューヨークに移住して、これだけニューヨーカーに囲まれてたら、自分もニューヨーカーだって思っていたんだけど、”日本人らしさ”は抜けきれなかったし、ニューヨークではどれだけ頑張っても”自分は日本人なんだ”と思わされることが多かった。

メトロポリタン美術館の日本の展示エリア

日本人らしい感覚は日本人なら誰もが持ってるけど、同じくらい若い頃に経験したことがその感覚を変化させる。僕の場合は10代は武道(剣道と居合い)をやっていて、武道から学んだことは本当に多い。その経験もあって今でも江戸時代の話や刀や掛け軸など好きでメトロポリタン美術館の日本の展示コーナーにはよく足を運んでいた。

ニューヨークに住んでる頃はアートに興味があり、コロナ禍も含めて贅沢にニューヨークのアートを楽しんだ。色々作品を見た中でも江戸時代の日本は日本らしい美しさで溢れていて、江戸の時代のアートには何か惹かれるものがあった。

家の中で栽培してたLow Stress Training(LST:低ストレストレーニング)された大麻の苗

そんなことを思い出しながら家に帰って、家の中で栽培してた大麻の苗をフッと見ると盆栽っぽく見えた。

この枝を曲げて形を整えるテクニックは「Low Stress Training(LST:低ストレストレーニング)」と呼ばれる技術で、自然状態の大麻は、中心の茎(メインコーラ)にだけ光が集中して、下の枝に光が届きにくくなるけど、LSTを行うことで光が均一に当たり、全体の花が均等に育つメリットがあり、多くの栽培者が取り入れている技術です。

だけど、見て分かる通り、大麻は通常の盆栽のように太い立派な幹を作るわけでもないので迫力がどうしても欠けてしまう。

Low Stress Training(LST:低ストレストレーニング)された大麻の苗

実際に大麻を盆栽の形にしている栽培者の作品を何度か見たことあるけど、想像通りに迫力がない盆栽っぽい大麻だったし、自分自身でも作ってみたけど何か違った。だけど、海外の友達にこの中途半端な大麻盆栽の実物を見せると「Cool!Nice!」と言われることが想像以上に多かった。この経験からただLSTを盆栽っぽくした中途半端の状態で良いと言われるなら、自分自身が持っている”日本人らしさ”を足せば素敵な大麻盆栽が作れると確信したので深く考えることにした。

お金がないから無料で出来ることで考えた

雷が落ちた木

当時はお金が本当になかったし、他にも色々試行錯誤してトライしてたので何かやろうと思っても本当にお金がなかった。なんなら毎月かかる電気代がキツすぎて、大麻栽培自体をやめようとさえ思っていた。だけど、大麻盆栽に関しては諦めることができない何かが僕の中にあって、毎朝家の近くを散歩しながら良いアイデアが浮かばないかと考えていたある日、フッと道端に雷が当たってきれいに裂けた木を見て、数秒足を止めた。「綺麗だな」って周りを見渡してると足元にちょうどいいサイズの美しい枝が落ちていたので持って帰ることにした。

木をうまく活用した大麻盆栽

家に帰って、早速不要な木の皮を取り除いて、サイズを合わせて切って、綺麗に水洗いをして、想像していた大麻盆栽を初めて作った。当時作った瞬間は感動していたけど、今作ってる大麻盆栽の初期バージョンと言っても過言ではない出来だった。写真を見て分かる通り、バランスも悪いし、針金も目立つ緑の園芸用のもの使ってるし、今見ると恥ずかしい出来だが反応はやっぱり良かったし、この木を使うアイデアは素晴らしい出会いだった。

パタヤにある中古で販売してる日本産の骨董品

あと鉢との出会いも衝撃だった。大麻盆栽の鉢も市販で売ってる盆栽鉢を使っていたけど、たまたまパタヤで日本のリサイクル品を扱ってる日本人をニューヨークで出会った兄貴的存在の先輩から紹介してもらって、その人が経営する店で見つけた日本の骨董品の美しさとリサイクル品ということもあり、値段も破格だったことに感動して、実際に大麻盆栽の鉢として使ってみたら、想像以上の美しさ。しかも、骨董品の価値が間違って格安で売られている場合もあって、ハンドメイドで作られた古いブランドがある陶器が格安で売られているのに何度も遭遇した。

これで作りたい大麻盆栽の材料は揃った。あとは僕の財力が先に力尽きるか、大麻盆栽の完成形を先に作り上げるかの勝負だった。

大麻盆栽を形にする為に苦しめられた1年間

大麻盆栽を作って、収穫まで維持するのは想像以上に難しかった。

まず盆栽の形にすることで大麻の苗に想像以上のストレスがかかるのとバランスを考えて葉を大量に切った結果、光合成がうまくできず全然綺麗に育たないなど問題は多発した。しかも、大きい大麻盆栽を作ろうと思うとさらに時間もかかるし、ホームグロウの自分には大麻盆栽にできるクローンの数も限界があるのでクローンを作るのも育てるのも少なくても2ヶ月は時間が必要になるので1回の失敗が命取りだった。

お金の面でもきつかった。実際に大麻盆栽をするのに電気代だけで1ヶ月5万円かかっているなら、60万円。これに肥料や鉢などのコストも含めると100万超えるくせに収穫量ゼロ。何度も枯れてしまったり、食費を削って電気代に回す生活が何ヶ月も続いて心折れかけたけど、どうしても大麻盆栽がやりたかったから続けた。

Ganja Cupに展示した大麻盆栽

そして、1年が過ぎて大麻盆栽もいい感じで作れるようになった頃からインスタでタイの大麻界隈の人たちに僕の作品の投稿が届き始めて、「Strain Hunter」にも出演していた大麻農家のPrempaveeさんが世界各地で「Ganja Cup」という大麻イベントを数年かけて開催することが決まって、それの一発目のバンコクでのイベントで大麻盆栽を展示しないかと声をかけてもらった。ちょうどパタヤからバンコクに引っ越しをする予定だったので快く了承した。

世界中の大麻愛好家が来るイベントでの展示ということもあって、どんな反応がくるか緊張したけど想像以上に良い反応が多く、1年間辛かったけど続けて良かったと感じた瞬間でした。その後も「Phuket Cannabis Cup」や「High Land」などの大きいイベントにも大麻盆栽の展示をさせてもらい、多くの繋がりができていたが、実は裏では大変なことになっていた。

お金も場所もない大麻盆栽家の諦めから奇跡

実は「High Land」の展示をする前くらいに大麻盆栽をこのまま続けられる状況ではなくなっていた。多額の投資をしてるのに1円のお金にもならない大麻盆栽を続けるお金と時間はもうなくなっていた自分にとっては、この「High Land」が最後の展示になるかもしれないとも覚悟していたけど、そんな現状とは裏腹にイベントでは世界的に有名な大麻インフルエンサーの「KOARA」さんと繋がったり、自分も大好きなタイを代表するラッパー「Youngohm」さんに大麻盆栽をプレゼントしたり、色々な大麻愛好家から絶賛の声をもらったりなど、パタヤに住んでる時には感じたことのない可能性を感じた。

だけど、現実を考えるとそんな気持ちを抱えたまま、大麻盆栽を一時的にストップするしか当時の僕には答えはなかった。もう限界だった。

隠さず本音を話したら奇跡が生まれた

「High Land」も終わって本格的に今後のことを考えていた頃にドバイ生まれのタイに移住を考えてる大麻愛好家のPから「大麻盆栽を見たいから家に見に行ってもいい?」と連絡が来た。いつもだったら知らない人を家に入れるのは断るけど、もう大麻盆栽をやめることを考えると1人でも多くの人に大麻盆栽を見てもらいたいって思って家に呼ぶことにした。

彼は人見知りっぽかったけど、大麻盆栽を見た瞬間に僕の大麻盆栽を絶賛してくれた。嬉しい気持ちもあったけど、大麻盆栽をやめる身としては素直に喜べない自分もいた。そんな自分の顔を見て「何かあったの?」と聞かれたので、自分の現状を素直に全部話して、大麻盆栽をやめるかもしれないって話をしたら彼は驚いていた。彼も内容は違えど、自分と同じように崖っぷちに立たされていて、最後の賭けでタイで大麻ビジネスを挑戦しにやってきたと言ってた。

「俺ら、なんか似てるね…」ってお互い下を向いて話をしてて、その暗い話が少し耐えれなくなって「なんで大麻盆栽が見たかったの?」と話を変えようと思って聞いたら、彼の親友がバンコクでディスペンサリーをオープンするから大麻盆栽を何個かオーダーできないか聞きたかったと。これも何かの縁だと思ったのでPが喜ぶならと思ってディスペンサリーをオープンする彼の親友とも一度会ってみて、大麻盆栽をあげるか考えることにした。

大麻盆栽ギャラリーをやると決めた日

数日後に紹介されたのがリーダーの香港人のEと中国人のUと韓国人のJのチームだった。彼らは学生時代からの友達でEの夢が”大麻ショップを経営すること”で今年のハイシーズンを狙って、バンコクで1番大きな面積を持つディスペンサリーをオープンすると。数ヶ月前にタイに移住してきたらしく、3人とも長く海外生活をしてるのと自分でビジネスをやって、成功しているのもあって考えてるビジネスプランもしっかりしてた。そして、彼らにも本音で今の現状を伝えたらEが「なら、お金は全部出すから、俺たちがオープンするディスペンサリーの2階に大麻盆栽ギャラリーを作ろうぜ!」って言い始めた。

初めはその場の笑い話かなと思って聞いてたけど、何度か彼らに会って一緒にチルしてると毎回大麻盆栽ギャラリーの話になった。もう大麻盆栽をやめようと思ってた僕に神様が最後のチャンスなのか?彼らが本気でそう提案してることに気づいてからは本当に大麻盆栽ギャラリーを彼のディスペンサリー内でやるのか真剣に考えることにしたが、彼らと話を何度もした後だったのもあって、そんなに答えを出すのに時間はかからなかった。

こうして、大麻盆栽ギャラリーをオープンする流れになった。

Kei

大麻盆栽家

タイに移住後にCookiesやGreenHouseやRoyke Queens Seedsなどの有名ディスペンサリーやHighLindやPhuket Cannabis Cupなどの大麻盆栽を展示を経験後に2025年に大麻盆栽ギャラリーをバンコクにオープン予定。大麻盆栽以外にもハンドメイドの喫煙器具なども作っています。詳細はコチラ


※この記事は2025/10/12に公開した情報になります。
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