大麻売人のニューヨーカーの友達の家に行った時の体験談
「今日は友達の家で合流しようぜ。ハイクラス入ったらしい」
夏の日差しがマンハッタンの道路を熱し、ビル群に囲まれた街を吹き抜ける強い風が心地いい日だった。あの日はチェルシーにある多くのギャラリーが展示替えのタイミングで、オープニングパーティーをやっていた。軽く一服してから、ワインを片手に作品を眺めようと思っていた。
ギャラリーに「ニューヨークでホームレスになった時、大麻が助けてくれた話」でも紹介した命の恩人のニューヨーカーの友達を誘うと、「ギャラリー行く前に、友達の家で大麻ピックアップしようぜ」という流れになった。もともと彼は、ニューヨーク生まれで地元ではそこそこ名の知れたラッパー “J” から大麻を買っていた。Jのチームは、数か月に一度、陸路でカルフォルニアまで行き、10kg前後の大麻を運び、それをニューヨークで捌きながらラッパーとして活動していた。
ラッパーとして活動しながら、公営住宅に住み、大麻を売り捌く。今思い返しても、相当なハスラーだと思う。
自分もJとは、友達と一緒に何度かチルした程度で、彼の家に行くのは初めてだったから、正直かなりワクワクしていた。まさかこのあと、ニューヨークのヒップホップ映画そのままの世界に足を踏み入れることになるとは、この時は想像もしていなかった。
公営住宅に住む大麻の売人のニューヨーカー
Jの家で合流することになり、Google Mapを共有してもらって確認すると、場所はチェルシーマーケットのすぐそばだった。チェルシーは「芸術家の街」として知られるエリアだ。ラッパーの友達がこのエリアに住んでいると聞いて、正直「勝ち組だな」と思った。ただ、マップの詳細を見ると、表示は「公営住宅」。アメリカにも低所得者向けの公営住宅制度があることは知っていたけど、彼の服装、車、生活スタイルを見ている限り、公営住宅に住むレベルの生活にはまったく見えなかった。正直、疑問しかなかった。
「もう着いてるから、下に来たら電話して」
建物前に着いてスマホを見ると、10分前に友達からそのメッセージが届いていた。Jが住んでいる公営住宅は90年代のニューヨーク・ヒップホップ映画に出てくる建物そのものだった。治安の悪さが、説明なしでも肌で伝わってくる感じが、逆に興味をそそった。建物のセキュリティドアは、いかにも90年代仕様で、開けると無駄にデカい「ビー!!!」という音が鳴る。この音を聞くと、今でも一瞬でニューヨークを思い出す。
数分後、奥のエレベーターから友達が現れ、「Yoooooo, how was everything, bro?(調子どうよ)」と笑顔で声をかけてきた。軽く握手して、そのままハグ。このハグ文化は、ニューヨークの至るところで見かけるけど、自分がこの街から学んだ大切な文化のひとつだった。
エレベーターの中で彼は、「昨日Jがカルフォルニアから持ち帰った大麻が今夜届くらしいだけど、マジで最高だぜ。品種もたくさんあるし、今日は無料で吸い比べしようぜ」とニヤッと笑いながら話してきた。
大麻を吸えるワクワクもあったけど、ニューヨークの公営住宅に入るのは初めてで、正直少し緊張していた。
大麻の売人の家は映画の世界だった
玄関を開けると、目の前には15畳ほどのリビング。そこには体重100kgはありそうな、70歳くらいの黒人のお爺さんが、一人がけのソファに座り、ニューヨーク・タイムズを読んでいたその横には、凶暴そうなピットブルが伏せていたが、こちらには一切興味を示さず、気持ちよさそうに寝ている。お爺さんもこちらをちらっと見て、「Hello」とだけ言った。
この時点で、今まで自分が出会ってきた“公営住宅に住む人”のイメージとは、まったく違っていた。目の前の光景は、どこか映画で見たワンシーンのようにも感じられた。
奥のJの部屋に入ると、ベッドの上でスニーカーを履いたままバスケゲームをしている奴、大麻を吸いながらソファでヒップホップ番組を観ている奴、ビーツを流しながらフリースタイルし、ジョイントを巻く5人組。まさに「ニューヨークが舞台のヒップホップ映画」の世界が、目の前に広がっていた。さらに、そこにいるアジア人は、英語もろくに話せない自分ひとり。体験型の映画の中に迷い込んだようで、興奮していた。
彼らもアジア人の自分に気づくと、軽く挨拶をしてくれた。あとで聞いた話だが、アジア人がこの家で一緒にチルするのは初めてだったらしい。最初は友達とだけ話しながら、大麻を砕いて太いジョイントを巻いた。そして、仕上がったジョイントを見て、友達が「上手く巻けるようになったな」と言ってくれたのが嬉しかった。
それをきっかけにジョイントが回り始め、「Ummmmmm… so nice」と笑顔で声をかけられ、自然と輪の中に入っていた。
英語はほとんど分からなかったが、それが気にならないほど楽しい時間が流れていった。そしてこの時、「大麻は人と人を、優しく繋げるツールでもある」という一面に、初めて気づいた。
大麻は薬であり、繋がりである
「おい!みんな!届いたぞ!」
そんな声と同時にドアが開き、見知らぬ黒人が巨大なバックパックを背負って入ってきた。中を開けると、平らにパッキングされた大量の大麻が10袋以上入っていた。正確な種類は覚えていないが、見た目だけでも5kg以上はあった。どうやって持ってきたのか聞くと、「車でカルフォルニアまで行って、陸路で運んできた」と、笑顔で答えてた。
袋にハサミを入れると、部屋中に甘くて濃い大麻の香りが広がった。カルフォルニア産だけあってクオリティは抜群だった。ニューヨークでは Sour Diesel や Gelato 系が多いけど、カリフォルニアは Blue Dream、Girl Scout Cookies、Runtz 系が中心で味も効果も新鮮だった。
あとタイではボングで一気に回すスタイルが多いけど、ニューヨークでは丁寧にジョイントを巻き、回しながら吸う。当時は大麻の知識はゼロで英語も苦手だった自分に彼らは頑張って品種の特徴を優しく教えてくれた。だからこそ、あの時吸った Blue Dream や White Widow みたいなクラシック品種は、今でも特別に好きだ。実際にどれだけ吸ったかは覚えていないけど、品種の感想以上に、Jの家での体験そのものが強烈に残っている。
あの夜から、自分の中で大麻の意味が変わった。それは「しんどい自分を保つための薬」だけじゃなくて、言葉が通じなくても、価値観が違っても、人と人を同じ輪の中に入れてしまう“鍵”みたいなものだった。
チェルシーのギャラリーに向かうはずだった一日が、気づけば人生のど真ん中に残る夜になっていた。
※この記事は2025/12/17に公開した情報になります。
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