裏技使いまくって月全込み5万で大都会ニューヨークに住んでた話(3-7)

裏技使いまくって月全込み5万で大都会ニューヨークに住んでた話(3-7)

公開日:2026年01月06日(火) / 最終更新日:2026年01月05日(月)



「実はニューヨークで、毎月たった“5万円”で生活していました」

この話をすると、ほとんどの人に「それは嘘でしょ」と言われる。実際、ニューヨークに住んだことがある人なら、月5万円なんて家賃にもならないことは誰でも知っている。それでも、僕は本当にニューヨークで月5万円の生活をしていた。

ニューヨークには合計で約10年住んだ。その中でも、僕みたいな生活スタイルで、しかも“優雅さ”すら感じながら月5万円で暮らしていた人間は、限りなくゼロに近いと思う。当時、僕が実質的に「無料」にしていたものは、以下の5つだった。

  • 家賃無料
  • Sim代(通信費)無料
  • ニューヨークのミュージカル無料
  • 移動は無料Uber
  • ポイントを使って無料で買い物

もちろん、これは普通の会社員として働いていて実現できる生活ではない。こんなニューヨーク生活が成り立っていた理由は、当時僕が運営していた「ニューヨーク旅行者向けのWebメディア(※現在は閉鎖)」にあった。

そのメディアを通して、人と人、価値と価値を交換することで、お金をほとんど使わずに生活が成立していた。
言い換えるなら、現金を使わずに「価値」で暮らしていた感覚に近い。

ただ、この話をいきなりしても、「で、どうやって?」「怪しくない?」当時どんなWebメディアを運営していたのか?どうやって収益を作っていたのか?なぜ“無料”が成立したのか?この3つを、順番に話していく。これは節約術の話でも、裏技自慢でもない。ニューヨークという街で、「お金を使わずに生きる」という選択肢が、どうやって成立していたのか。その記録だ。

1:不労所得を生み続けたWebメディア

僕がニューヨークに移住したのは25歳の頃だった。そして27歳になる頃には、ニューヨークに初めて旅行に来る日本人向けのWebメディアを運営していた。記事数は、最終的に400本以上。「ニューヨーク ミュージカル」「ニューヨーク お土産」「ニューヨーク 自由の女神」など、いわゆるビッグキーワードでも検索上位を取れていて、アクセスが多い月には20万PV前後まで伸びていた。

当時の収益の仕組みは、いわゆるアフィリエイトだ。

アフィリエイトとは、自分のWebサイトやブログ、SNSなどで商品やサービスを紹介し、そこから実際に利用や購入が発生すると、成果報酬として収益が還元される仕組みです。

メディア運営中は、複数のアフィリエイトサービスと提携していた。ニューヨーク旅行者が「これがあったら助かるだろうな」というサービスや商品を記事で紹介し、実際に使われると数%が報酬として入る。利用者は、余計なお金を払うわけではなく、無料で役立つ情報を得られる。書いている僕にも報酬が入る。ブログで生計を立てている人の多くが、この仕組みを使っている。

このWebメディアが、当時の生活の土台になっていた。ただ、月5万円でニューヨーク生活を成立させていた理由は、アフィリエイト収入だけではない。まずは、アフィリエイトとは直接関係のない「家賃」と「SIM代」がなぜ無料になっていたのかから話していく。

2:ニューヨークで家賃ゼロで自分部屋を持つ

ニューヨークは、大きく5つのエリアに分かれている。マンハッタン、クイーンズ、ブルックリン、ブロンクス、スタテンアイランド。僕が住んでいたのは、クイーンズだった。家賃が実質ゼロになっていた理由はシンプルで、「自分が大家をやっていた」からだ。

当時、家賃2200ドルの3ベッドルームの部屋を借りていた。そのうち1部屋の中央に簡易的な壁を作り、部屋を2つに分割。結果、合計4部屋のシェアハウスのような形にしていた。一番大きな部屋:1000ドル、小さい2部屋:600ドル × 2人 = 1200ドルで合計で、ちょうど2200ドル。ルームメイトが3人いれば、自分は家賃を払わずに済む。実際、一緒に住んでいたうちの2人とは、3年以上一緒に暮らした。今思い返しても、良いルームメイトだったと思う。

ただし、良いことばかりではなかった。コロナ禍ですべてが一変した。日本に帰国する人、アメリカ国内の別の州に移る人、より安い場所へ引っ越す人。退去のタイミングが重なり、収入がほぼゼロの状態で、月2200ドルを自分ひとりで払わなければならない月が続いた。

それまで家賃をほとんど払わずに生活してきた分、その現実は想像以上に重かった。最終的に、地下の部屋へ引っ越すまでの期間は、正直かなり地獄だった。

3:スマホ代も、毎月かかる費用はすべて無料だった

当時運営していたWebメディアは、いま主流になっているような「体験型」の記事が中心だった。AIがまとめた情報ではなく、実際に自分が使ってみた体験をベースに書く。それを徹底していた。

もともと情報を整理するのは得意だったし、18歳からWebの仕事に関わってきたので、SEOの知識も一通りは身についていた。机上の空論ではなく、実際に運営しているメディアで結果が出ていたからこそ、企業側から見ても「相性のいい媒体」だったと思う。そんな中で、ニューヨークに移住する日本人向けにSIMカードを扱う会社から、「ぜひ紹介してほしい」というオファーが来た。そこで僕は、こう提案した。

「お金はいらないので、その代わりにSIMカードを使わせてください」

すると、その条件で了承してもらえた。結果として、毎月かかる通信費は完全に無料になった。相手側からすれば、記事制作費として一度に10万円以上を払うより、成果が出ている間だけ、毎月数千円分のSIMを提供する方が合理的。

一方で自分にとっても、「結果を出し続けなければ使えなくなる」というプレッシャーが、Webメディア運営への良い緊張感になっていた。その後、実際にサービス紹介の記事を書き、Google検索でも上位に表示されるようになった。集客もしっかりできていたので、最終的にニューヨークを離れるまで、SIMカードはずっと無料で使わせてもらっていた。

ここからは、Webメディアに掲載していたアフィリエイト経由の特典として、実質無料で利用していたサービスについて話していく。

4:ニューヨークの有名ミュージカルを無料で観ていた

まずは、ニューヨーク旅行の代名詞とも言える「ミュージカル」。これを実質無料で、合計80万円分以上観ていた話。当時、ニューヨークのミュージカルチケットを購入できるアプリがリリースされていて、そのアプリ内で、各ミュージカルのアフィリエイトリンクを作ることができた。

当時は、毎日多くの日本人がニューヨークに旅行に来ていた時代。Webメディア経由で、かなりの数の人がアフィリエイトリンクからチケットを購入してくれていた。その結果、1日あたり約100ドル分のポイントが貯まることも珍しくなく、多い日には1日300ドル分のポイントが付与されたこともあった。

そうして貯まったポイントを使って、ニューヨークで上演されている有名ミュージカルを次々と観ていった。振り返ってみると、2年間で、当時人気だったミュージカルはほとんど観たと思う。

5:ニューヨーク市内の移動は、ほぼ無料のUber

次は移動手段。送迎アプリのUberを使って、約2年間、ほぼ無料で移動していた。いまでは当たり前になった配車アプリだが、当時はUberが出始めたばかりの頃。ミュージカルと同じように、紹介用のクーポンコードがあり、そのコードが使われると、同額分のクーポンが自分にも付与される仕組みだった。

特に、日本人旅行者にとっては、ドライバーと会話をしなくてもアプリだけで移動できるUberは需要が高かったと思う。

その結果、毎日50ドル分のクーポンが入ることもあり、多い日には1日200ドル分のクーポンが付与されたこともあった。ただし、1回の乗車で使える上限は8ドルまで。そのため、8ドルを少し下回る地点まで一度移動し、そこからもう一度Uberを呼んで目的地に向かう、という使い方をしていた。

結果として、約2年間、地下鉄をほとんど使わず、車移動が基本の生活。いま思えば、かなり贅沢な移動スタイルだった。

6:ポイントを使って、買い物も実質無料

Webメディアでは、楽天市場で販売されている商品も楽天アフィリエイト経由で紹介していた。すると、毎日多くの人が記事から商品を購入してくれて、売上の一部がポイントとして還元される。そのポイントを使って、税金を気にする必要もなく、毎月さまざまな商品を購入していた。

購入した商品は、日本からニューヨークに来る友達にお願いして、そのたびに持ってきてもらっていた。新しいものを買ったら、実際に使ってみる。
使い方をまとめて記事にする。楽天アフィリエイトでリンクを作り、レビューとして公開する。そんなサイクルを約4年間、淡々と繰り返していた。

その結果、ニューヨークではなかなか手に入らない日本製品を、破格とも言えるコストで手に入れ続けることができていた。

7:月5万円でニューヨーク生活をやってみて

正直に言うと、この生活が成り立っていたのは、時代と環境が奇跡的に噛み合っていたからだと思う。コロナ前はニューヨークに旅行者も多く、ドルも今ほど高くなかった。だからこそ、人もお金も動いていて、Webメディアも機能していた。もし今、物価が異常に高騰しているこのタイミングで、「同じことができるか?」と聞かれたら、答えははっきりしている。

100%無理。

家賃も、食費も、移動費も、すべてが別次元だし、Webメディアを運営する人も増えた。あの頃のニューヨークと、今のニューヨークは、同じ街でもまったく別物だと思う。結局のところ、メディア運営がうまく回っていたこと、時代の流れ、為替、出会い。そのすべてが、奇跡的に重なった結果だった。

一言で言えば、ありえないくらいラッキーな条件が重なって、あの生活が成立していた。

ただ、この「月5万円のニューヨーク生活」には、もう一つ大きな秘密がある。それは、無料で住んでいた“家”の問題。クレジットヒストリー(社会的信用)もないのに、どうやってこの家を契約したのか?

今振り返れば、かなり無茶な選択だったと思う。でも、当時の自分には、ほかに選択肢がなかった。

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※この記事は2026/01/06に公開した情報になります。
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